2008年3月11日火曜日

2007年11月05日(月)


2007年11月05日(月)夕刻、小雨が降る中、一匹の子猫が隣家の車の下で鳴いていた。捕まえようと、呼んでみるも怖がってもう一軒隣の家の車の下に潜り込んでしまった。どうしても捕まえられず、あきらめて帰宅。しばらくすると変な鳴きやみ方をしたので、何となく親を見つけてそちらに走って行ったように思えた。今までにも数度、同じようなことがあったが、やはり捕まえることはできず、今回もそれだけだと思っていた。

日付も変わり、夜中にまた、同じ猫が鳴き出した。やはり隣家の車の下だ。まだ小雨も降っていて、心配なのでもう一度捕まえようとした。やはり怖がって車の下から飛び出し、もう一軒隣の家へ。しかし、今度は車の下には入らず、ドアの前に座り込んだ。そっと近づき捕まえてみると、あっさりと捕まってくれた。私は猫を抱きながら自宅へ戻り、玄関の所に座って抱いてやった。子猫はずっと大きな声で鳴き続けた。「淋しかった、怖かった」と必死で甘えてきた。夜明けまでずっと抱いてやったが、一度も鳴きやむことはなかった。牛乳とソーセージがあったので与えてみたが、全く食べてくれない。とにかくずっと鳴いて、私に甘えてくる。やっと寝ても、寝言で誰かを呼んでいる。起きるとまた、鳴いて鳴いて、私に甘えて甘えて…。

とにかくずっと、一緒にいてやった。夜、一緒に外に出てみると、私の前を絶対に離れないように、右へ左へ歩き、近くの公園まできた。もうだいぶ時間が経つのに、まだ水一滴口にしていない。公園の帰り、マンホールに溜まった水を飲んでいる。私はすかさず用意していたきれいな水を見せたが、やはり無視する。仕方がないので、きれいな水をマンホールの乾いていた溝に入れ、それを飲ませた。どうやら人間の与える物はダメなようである。

翌日の水曜日、近くの動物病院へ行くことにした。火曜日の昼間、姉が親父の施設への行き帰りに寄って、猫を見て持ってきてくれたパンと私が与えた牛乳とソーセージを動物病院へ行く前、朝7時過ぎだったか、やっと食べてくれた。一安心だ。この間、私はほとんどまともに食べていなかったし、ほとんど寝てもいなかったが、少し気持ちが落ち着き、動物病院へ行った。子猫の体重は900g、体温は37.3℃と少し低いらしい。だが、耳ダニはいないし、体温を計るときについた便での検査では回虫の卵も存在しない。体中を若い女性の先生が触りまくり、リンパの腫れなどを調べてくれたが、それらも全く問題なかった。見た目はいたって元気である。ノミの卵は毛にあったので、ノミの薬や液体の飲み薬、あと、缶詰1個とドライフード少しを分けてもらった。帰ってくると疲れたのか、よく寝ている。私はしばらくは横についてやっていたが、全く起きる気配がない。それまでは、一回の睡眠時間は短く、大変だったが、今の内にと、近所のスーパーで、何か猫の物をと、買い物にやっと出られた。100円コーナーで買ったA4用紙を入れる事務用の整理箱にトイレシートを敷き、あと、ペット用のウェットティッシュも買った。帰ってきても、まだ熟睡していた。

その夕刻、トイレを探しているようなので、さっそくそのトイレシートの前に子猫を置いてみた。すると、ずっと以前からそこでしていたかのように、何のためらいもなく、そこでトイレをし、以後、猫砂を入れても、トイレそのものがちゃんとした猫用のものに変わっても、ずっとそこでしてくれる。全くしつけなどしていないのに、そして、こんな小さな子猫なのに、非常に頭の良い子である。他にも、段ボールの中に温かそうな布を敷いて、そこで寝かせていたのだが、ちゃんと自分の寝床だと分かっていて、寝るときは自分からそこに入って寝る。ちょっと、可哀想なくらいだ。

それからは、エサもよく食べ、順調に育った。今は3kg以上ある。体温も問題なさそうだ。毛並みは明らかに「メインクーン」のものだ。柔らかくて気持ちが良い。寒くなるにつれて、どんどんお腹の毛がぬいぐるみのようにふわふわになった。名前は、姪っ子に命名権を与えたが、数日後返ってきたメールには、「ロット」と「凛(リン)」とあったので、「凛」にしますと、返信しておいた。その日、姉が寄り、「凛」は姉の意見だったことを知った。姪には可哀想なことをした。

凛は、夜中に目が覚めても、私を出来るだけ起こさず、じっと私が起きるまで待っている。たまに、どうしてもお腹がすいているときは起こすが、それも最近ではなくなった。私が起きるのを待っているのだ。まだ、生まれて6ヶ月位の子猫なのに、どうしてこんなに賢いのか不思議だ。年末に、汚してはいけない仕事をしていたとき、その上を歩こうとしたので一度だけ叱ったことがある。その後、私が頭を叩くかっこうをしただけで、今は机の上に乗ってはいけないと悟り、膝の上でおとなしくしている。

実は、この子を拾った数日前、姉が実家の自転車置き場の隅っこで小さな子猫が大きな声で鳴いているのを見ている。実家の兄が姉に「猫連れて帰れないか」尋ねたが、どうしてもダンナがダメらしい。そのとき、自転車の隙間から見た子猫は黒猫に見えたそうだが、凛は雉虎猫だが、後ろを向いて丸く小さくなると、黒猫に見える。ことに、自転車の隙間から見ただけなので、姉には黒猫に見えたのだろう。凛は兄の所に行き、それから私の所へ来た。実は、私の母親は猫が好きで、私の家は昔、ずっと猫を飼っていた。飼っていたと言っても、半ノラの猫達だが、常に猫が居た。今は、実家には犬が一匹居る。だから実家でも猫は飼えない。実家はもちろん、お袋にとっては自分の家である。そして、私の家に居れば、姉にもゆっくり会える。どうもこの子は、母親の生まれ変わりなのかも知れない。最近、そう思うようになった。私は男の一人暮らしで、自宅で仕事をしているが、仕事を辞めれば、猫を飼うつもりだった。姉や姪っ子にもそう宣言していた。しかし、今の状態では、猫は飼えない。飼えば、仕事が出来なかったり、寝れなかったり、大変だと思っていた。しかも今回は子猫だ。私は動物病院で子猫を貰ってくれる人を頼むつもりだった。けれど、この子は違った。もちろん、手はかかるが、仕事は何とかさせてくれるし、寝る邪魔をしないように気遣ってくれる。そのくせ、大変な甘えん坊である。ずっと一緒にいたがるにもかかわらず、適当に私に時間を与えてくれるのである。

2008年03月19日(水)
本日、朝04時過ぎ、凛が私を起こした。ここ数日、仕事が特に忙しく、どうしても凛の相手をしてやれないので、仕方なしに凛を外に出してやっている。20~30分ごとに帰ってきては、「一緒に来て~」と鳴くが、手が離せない。できるだけ手を止めて凛を見に行くが、すぐ近所しかウロウロしないし、私の足音や声ですぐに出てくるので、安心していた。まだ朝早いが、トイレに起きると私も目が覚めてしまった。ちょうどこの日も、しておきたい仕事があったので、私は凛に「まだ暗いから鳴かないように、それから雨が降ったら(その日は必ず雨だと天気予報で言っていた)帰ってくるように」言い聞かせて外に出した。いつもなら、しょっちゅう帰ってくるのに、全く帰ってこない。私の仕事もどうしても手が離せない仕事で、見に行くことが出来ず、90分ほど経って、やっと見に出られた。しかしいつもならすぐに顔を出すのに、全く姿が見えない。そのうち雨も降ってきた。心配で心配で、何度も何度も仕事の手を止め、雨の中凛を探し回ったが、どうしても見つからない。とうとう夜になったが、やはり帰ってこない。どうしたら良いか分からず、困り果てていた。

夜10時15分頃、「ただいま~」と大きな鳴き声がした。シッポこそずぶ濡れだが、頭から背中が少し濡れていただけで、足などはほとんど濡れていない。私は用意していたタオルで体を拭いてやりながら2階へ行き、ストーブをつけ、粗拭きをしてやるが、凛は自分でどうしてもイヤな所だけなめると、大急ぎで1階へ下りて行った。ついて行くとトイレだった。いつも位の便と、いつもの2回分位のおしっこをした。ずっとトイレを我慢していたのかも知れない。私の勝手な想像だが、すぐ近所で一戸建ての新築工事をしている。凛は暗いうちからその中へ入り込み、探検をしているうちに、現場の人が来てしまい、出るに出られなくなり、夕刻、現場の人が帰った後、緊張がとけて、寝てしまったのでは?と思っている。帰って来たとき、目ヤニも少しついていた。私の家を凛はちゃんと「自分の家」と思ってくれていることが嬉しかった。帰って来て、食事をし、ミルクも飲んだ。最初は少しずつだったが、2回目に出したエサはしっかり食べ、しっかり飲んだ。最初のエサの後、えらく遊びたがった。きっとずっとじっとしていて、体を動かしたかったのだ。2回目のエサを食べ、落ち着いたところで、一緒に寝てくれた。翌朝もエサをいつもよりしっかり食べ、ミルクもしっかり飲んだ。ミルクを飲み始めた頃は、朝起きると、「ミルク、ミルク」とうるさかったが、最近は水代わりに飲むだけで、「どうしても」という感じはなかったが、この日のミルクは嬉しかった。凛に与えている物で温かい物はミルクしか無いのだ。少しは懲りたかと思ったが、その後も「外に出た~い」とうるさい。困ったものだが、今のところ外に出し始めた頃と同じく、すぐ近くをウロウロするだけだ。私の声が聞こえる範囲だ。

2008年04月23日(水)
また凜が人騒がせをやってくれた。この日も夕刻から雨、それもかなりまとまった雨だという天気予報だったので、雨が降るまで、と外に出してやった。私の夕食が済んで、まだ雨も降り始めていないので、凜を呼びに出たが、最近は近所の公園まで2~3回行き来すると、その内、どこからともなく鳴きながら出てくるのに、何度呼んでも、探しても出てこない。雨は降ってきたが、天気予報で言ってたほど雨は降らず、途中でやんでくれ、何度も探しに出た。夜12時前、凜の鳴き声が遠くから聞こえた。しかし声のする方向が分からない。あちこち探し回っていると、何と、近くの「●●連盟」の建物の中に居るではないか。警備会社のシールが貼ってあったので、そこに電話してみるも、やはりそんなことで鍵は開けられない、と断られた。電話に出た男性も変な内容に困惑気味だった。仕方が無いのでしばらく凜の見えるガラスのドアの所に居てやったが、凜は10分ちょっと位「出して~」と鳴いていたが、それほどの悲壮感も必死感もなく、諦めて奥へ行って姿が見えなくなった。懐中電灯で照らしてみても出てこないので私も寝ることにした。朝起きて、覗いてみたが姿は見えない。出してやれないのに呼んでも期待させるだけ可哀想なので8時過ぎまでそのままにして、帰って来たときに与える餌の準備などをしていた。8時25分頃、職員の方が出勤されて来たので事情を話して中へ入れてもらい、無事身柄を確保した。帰って来てからも、別に反省する様子もなく、いつも通りだった。とりあえずトイレをして、餌を少し食べ、ミルクを飲んで寝直していた。

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